ゴルフとサーフィンが趣味というか片一方は本業になってしまっている。でゴルファーはアプローチとパッティングがスコアをかなり左右する事は知っている。両方とも特にパッティングは練習しだいではトッププロ、しかも世界のトップ並になれる可能性があるのにみなさんおざなりになっているのが気に入らないです。でも良く考えたら上達する確信がなかったら取り組まないのはそれはそうだろう。そしてその確信を狩りにいかないのもまあわかる。なのでちょっとその確信を掴む助けになればと勝手に思い私の考えるパター論をまとめてみた。
1,パッティングがスコアに占める割合は40%以上
2019/11/28現在、タイガーが平均スコア1位で65.74。これは一発勝負ではなくシーズン通してのスコアなのでこのマネは絶対にムリ。タイガーがアマチュアに戻ったら「いやー必ずチャンピオンティーで悪くて60後半、良くて50後半っす」って言うんだろな。
同じくタイガーの平均パッティング数をチェックしてみると1.618。これはPGAのスタッツだとパーオン以上したホールのみカップインするまで何打打ってるかの平均だがまあそのコースの合計パッティング数÷18とみていい。でスコアにどのくらいパッティングが傾斜しているかというと1.618x18h/65.72=44.3%。この前の私のスコアは82の30パットだったので36.6%がパターのスコアに占める割合。
つまり上手くなればなるほどパターの重みがまして来る。なんといってもスコアの4割以上をパッティングしているのだ。売上の40%を占める単一商品。これは経営者だろうがサラリーマンだろうがちょっとビジネスを齧っている人ならば「磨き続けてブラッシュアップし続ける」のが最適である事はわかりそうなものなのだが。
まあ言ってもみなさん、そんなに好きじゃないんだろうな。ちなみにタイガーの1ラウンド当たりのパット数は29.13。これって真似できそうな数字だ。
2,パッティングは打つ前9割・打った後1割
ボールを打つ前に「これ入るかな?入ったらいいなあ。」と打った後の事を思ってしまう。こういう余計な心理状態は我々ホモ・サピエンスは心配する猿なのでこれはどうしようもない。なので打った後の良いイメージ造りをする事は1割位は残るだろう。あとグリーンの傷痕とか風とかにも影響されるがこれも打った後の世界。まあ1割。
だがボールは「これぐらいの強さでこの方向に打つ」が正しいと必ずカップインする。ただそこに至るまでが超面倒臭いのだ。その超面倒臭いを普通に粛々と行えるようになるまでをパッティング練習と呼ぶ。
これが実は9割あるのだ。ボールを打つ前にできる事はたくさんある。
3, じゃあその打つ前にやる事ってなんだよ?
以下目次
a)フィジカル→所詮人間の体は背骨を中心としてのみ回転するのでどんなにあがいてもパターヘッドはIn to Inの動きしか出来ない
a-1.胸郭と頸椎の柔軟性を高める
a-2.横隔膜を下げるトレーニングをして腹圧をあげる
a-3.背骨自体を動かすトレーニングをして回旋筋スイッチをいれ内側から外側へのパワー出力能力を高める
a-4.肩甲骨を下制したまま背骨を捻って胸郭全体を回旋するトレーニングを行いコントロール能力を高める
b)パターという道具の理解とアドレス
b-1.自分の瞳孔間距離を測ってその半分の距離を知る(その距離が体の中心線と瞳の距離=平均32mm)
b-2.グリーン上に置いてあるボールがパターヘッドに当たってどのように転がるのか仕組みを理解する
b-3.自分の左目(右利きの場合)の真下にボールをおいてみる
b-4.自分の体の中心線(鼻下やヘソ下)上にパターブレードセンターを置いてパターのネック形状によって手の位置を決めアドレスを作る
b-5.b-4に加えパタブレードセンターからb-1で測った距離をとり、その真上に自分の左目(右利きの場合)をおいて
パターフェースとボールの距離を決めてアドレスを最終決定する
b-6.アドレス正面からみると体の中心線がパターヘッドの最下点でかつ、アドレス上から見るとIn to Inのアークの頂点であることをイメージしながら素振りをする
b-7.b-5のアドレスをして後は勝手にパターが仕事してくれる感覚を掴む
c)ストローク技術
c-1.ストローク幅とテンポの法則を知る→パターヘッドはテークバックとインパクト・フォローの動きをするがそれは同じ時間で2倍の距離を旅する。それを80hzのテンポで行えるように素振りをする。
c-2.支点の法則を知る
c-3.距離の法則を知る→スティンプメーター9ftの場合、10cmのテークバックで5ヤード転がる
c-4.ライ角の法則=スィングプレーンの法則を知る
c-5.「エイミングの法則」を知る
ざっとこんなもんです。
ねー超めんどくさいでしょ。