たった今、呼吸が苦しくてしょうがない人たちへ
新型コロナのデルタ株は呼吸機能を奪いにきます。具体的には咳中枢を刺激し咳を発生させ、常に肺の中の空気を出す。また空気をいっぱい吸おうとするとまたも咳を発生させ、酸素吸収を妨害します。これが進むと「肩で息をしている」状態が続き血中酸素濃度も下がり、常に苦しい状態が続くわけです。1日の呼吸回数は2万から3万回です。その回数分だけ苦しい状態が続くとパニックが発生してしまうかもしれません。僕も次の呼吸はできないのではないかという不安にかられ、眠れなくなりました。ですが僕なりに乗り越えた方法を自分なりに解説できるようになりましたので、この瞬間自宅療養で苦しくてしょうがない人のお役に立てればと思いまとめてみました。ですが最終解決はお医者に頼ってくださいね。あくまで民間療法として捉えてください。
A,呼吸について正しい知識を掴もう
苦しい中申し訳ないのですが、正しい知識を知らないと余計なところでグルグル回っちゃうので。他の部分はすっ飛ばして良いので0:18から0:46まで見てください。これは僕が作った映像です。肺は密封されている胸郭の中に位置して、下にある横隔膜が上下して、間接的に肺を膨らませたりしぼませたりしています。僕が日常的にこの横隔膜を動かすトレーニングをしていたことはバックグラウンドとしてはある。
ところがコロナからエグい咳攻撃をうけると、導入で述べた通り横隔膜の動きが完結できなくなるので、体に取り込む酸素量が減ってきます。さらに息を吸うときに肋骨が前に出てしまう「フレア」=「肩で息をしている」という動きが強調されてくると、更に酸素を取り組む量が減ってくるのです。自身は呼吸をしているつもりなのですが、横隔膜が下がる動きよりも胸郭という入れ物が前に変形しているだけの状態なので結果肺に入ってくる空気は減っている。なのでコロナ報道の映像でうつ伏せにされている人をご覧になったことがあるかもしれませんが、あれは自重でフレアを強制的に抑えて少しでも酸素吸入量を増やしているのです。
酸素吸入器があると強制的に酸素を送り込んでくれるので、体力維持と回復に強力に作用するのでコロナ治療には非常に有効なのです。
B,それではどうする?
①まずは呼吸をスムーズにできる環境をつくる。
1)横隔膜は筋肉なのでリリース(硬縮をとる)をして柔軟性を作ることは非常に有効です。横隔膜は肋骨の一番下の部分に張り付いていますので、自分の指で探っていってマジで痛い部分があったら、肋骨の裏側に押し込んでください。そのまま10回呼吸。全ての痛い部分を見つけてリリースしてください。
2)胸骨の上から周辺を指で押していって、マジで痛いポイントをじっくりほぐしてください。これは咳を起こすポイントなのでここが柔くなると咳が出にくくなります。みぞおち周辺まで探ってやっつけてください。
3)咳止め薬を飲む。とにかく咳を鎮めないと本来持っている呼吸機能の回復が難しくなります。僕はSS製薬のブロン液を飲みました(飲み過ぎ注意)。
4)オキシメーターの入手→これは今後のリハビリを含めて役立つツールなのでぜひ入手してください。
5)以下ポジショントーク注意!→私が開発したツールも咳で後弯した背中をニュートラルポジションに戻し呼吸をラクにするのに役立ちました。
②横隔膜を動かす
1)僕の持っているリアラインコアは2台で110000円なので現実入手は時間もかかるし難しい。なのでAmazonでフィットネスバンドを買う。これを少しきつめに胸郭に巻いてください。目的は息を吸ったときに肋骨が前に出ないことです。
2)あとは上記動画の54秒以降を忠実に実行してください。最初は3分で良いです。それなりにカラダにインパクトを与えるので自身の体力と相談しながら毎日続けてください。うまく横隔膜が動かせて酸素吸入量が増えてくると、オキシメーターの値がリアルタイムで少しずつ増えていきます。
3)咳の状態が強い時は、空気を入れていくと、あるポイントでトリガー発動して強い咳が出てきます。「あっ咳が出るな」という直前で入れるのをやめてください。
4)慣れてきたら、咳トリガーが発動するタイミングをコントロールして遅らせる取り組みをしてみてください。これができるようになるとかなり楽になってきます。
C,やりすぎに注意
つい息が上がるまでやり過ぎて、結果体力が奪われてしまっては元も子もありません。まずはくれぐれもゆるりと取り組んでください。
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