偉大なる実験国家

アメリカという国は昔から好きだった。叔母が居住していることから親近感はあっていろいろ調べれば調べるほど偉大な実験国家である事がわかってきた。何故偉大か。実行がやはり全てでこの国はひたすら実行してきたからだ。

アメリカの翻訳は合衆国だがこれは合州国が正しいと思う。連邦が安全保障と外交を担当してそれ以外は各州=国が各国の国民を政治していく。そもそもがそういう国家設計だったのだ。建国の父たちはそういう国造りを目指したのだ。ネットフィリックスのワイルドワイルドカントリーをみるとそういう仕立てになっている事がわかる。

現にユタ州はモルモン教徒の国だしカリフォルニアはGAFAとリベラルの国。ニューヨークは金融の国だしオハイオはヒルビリーの国だ。信じるものが同じであればそこに集まり、経済を廻すのがうまい人達はそこに集まり、革命を起こしたい人達はそこに集まり変われない人はそこに集まる。何故なら快適だからだ。

ただ昨今、お金に価値観が傾斜し過ぎて、富の配分がギャグの様に異常に傾斜してしまって、これからアメリカではお金以外の価値観を追い求める人が増えるだろう。というかもうそうなっている。

将来的にはWASPの州(国)やヒスパニックの州(国)や黒人の州(国)できるだろう。実験の結果によると人種は乗り越えられない事がわかってきたからだ。ところで日本の価値観で多民族国家は成立しそうな気がする。天皇家は異常な歴史の長さを持つのでこの価値観は争いようがない。神道の持つ多神教の世界は実は限界がないし神道そのものに教義がないのもすごい事かもしれない。一神教の持つ終末思想は結局お互いに滅びろと非難しあう壮大な兄弟喧嘩の世界でもうお腹いっぱい過ぎる。西欧世界で毎週末教会に通う人ってほとんどいなくなっているんじゃないかな。

ところで。

彼らは本当は欲しいのに王様を持たない。そこで4年に1度王様を選ぶ。昔ケネディーを国民は王様にしようとして彼もそうなろうとしたのでぶっ殺された。ぶっ殺したのはアメリカの実験はまだ終わっていないと考える人達だ。

で4年1度選ぶのだがその決戦日の前に1年かけて候補者を2人に集約していく。その過程で彼らは分断を再認識してある人は悲しみある人は納得しある人は壊そうとする。

つまり彼らは3年おきに自分たちが互いに相容れない価値観で共存していかなければならない現実をいやでも見つめなければならない。分断されている互いの深く抉れている国境線を覗きこんでいるのだ。

ところで今回もトランプさんが選挙後も続く闘いを経てまたも勝つだろう。結局は分断を受け入れなければならなくて正直なトランプさんの方がまだ良いと皆気づくからだ。

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