前の地政学のエントリーから猛烈のこの視点で歴史を洗い始めています。人間の歴史とは生き残りの歩みであると考えると全ての事が有機的に結びついてきます。そうすると色々な呼称の起源がわかってくる。
例えばルーマニアはローマ帝国の軍団員が現地化してそのまま住み着いたのでローマニア→ルーマニアとなったのは有名です。
ではグレート・ブリテン=イギリス→自らを偉大なブリテン(元々はブリトン)人と呼んでいる様に思えてワタクシは最初はイギリス人って面白いなやはり世界帝国の住民は意識が違うんだなと考えていました。
ところが違った。フランスにブルーゴーニュ地方というのがあってワインの生産地として有名です。でブルゴーニュいうのは「ブルトン人の土地」という意味です。すなわちここに住んでいる人々はブリテン島から渡ってきたケルトの一派ブリトン人の子孫なのです。ブリトンがなまってブリテンになりました。
彼らは自らを「プチ・ブルゴーニュ」そしてイギリスを「グラン・ブルゴーニュ」と呼びました。小さなブリトン人の国、そして自らの祖先が住んでいたところを大きなブリトン人の国と呼ぶ事によって忘れない様にしたのかもしれません。
そして「グラン・ブルゴーニュ」がそのまま英訳されてグレート・ブリテンとなったのです。
つまり偉大なブリテン国ではなく大きなブリテン国が本当の意味だったのです。面白いですね。